【2023年版】勝率の高い騎手は?歴代騎手リーディングから最新版まで大公開!
競馬では、競走馬7割・騎手3割と言われるほど、レースにおいて騎手の実力というものが大きく左右されます。
その中でみなさんも一度は「最強の騎手は誰なのか?」と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
そこで今回は勝率の高い騎手を歴代騎手から現役騎手までランキング形式でまとめてみました。
勝率の計算方法やリーディングの意味に加えて、ランキングでは選手の特徴や経歴などもご紹介しているので是非最後までご覧ください!
目次
勝率の高い騎手とは?
「勝率の高い騎手」と言われても、JRAに所属している騎手たちは平均でどのくらいの勝率を残しているのかが分からないという方のために、まずは騎手の勝率について説明していきます。
中央競馬のタイトルの中には、最高勝率騎手と呼ばれる項目があり、受賞者はみな1割6分以上の成績で、中には2割5分近くに達している年もあります。
しかし、これはJRAでもトップクラスの成績であり、どんなに優秀な騎手であっても勝率は平均して1割台がほとんど。
かなり低いと感じた方がほとんどでは無いでしょうか。
それもそのはず。
競馬での勝率は、レースで1着になることを勝利とみなし「勝利数÷参加レース数」で勝率を計算しています。
つまり、単純に計算すると、ある騎手が1日の開催で12レース全てに騎乗したとしても、そのうちの1つもしくは2つが勝てればいいということが分かります。
歴代の最高勝率記録保持者は武豊氏
JRAに最高勝率騎手賞が1987年に創設されてから最も高い勝率が2002年に武豊騎手が記録した29.1%。
この数字からも分かる通り、どんなに優秀な騎手であっても3割以上の勝率を残すことはできないということが分かりました。
しかし、長い日本競馬の歴史の中で初の勝率3割を達成するのでは無いかと言われているのが川田将雅騎手です。
川田騎手の2023年8月29日時点での勝率は32.1%。
最高勝率騎手賞を2019年から4年連続で受賞している超一流ジョッキーで、今年も昨年を上回る好成績を残しているため、2002年以来の記録更新も期待できるでしょう!
騎手リーディングとは?
続いては、騎手の実力を示す指標として使われる騎手リーディングについて説明していきます。
そもそもリーディングとは、競馬において騎手や種牝馬、調教師などの成績を示すランキングを意味しており、その中でもシーズンの勝利数を比較した騎手ランキングを「騎手リーディング」と呼んでいます。
また、そのシーズンにおいて最多勝利騎手となった人を「リディングジョッキー」と呼ぶことも覚えておきましょう。
例えば、2023年度のJRAリーディングジョッキーであれば、2023年度にJRAの主催したレースにおいて最も良い成績を挙げた騎手のことを指します。
JRA騎手リーディング【歴代勝利数TOP5】
ここからは、JRAに所属する歴代騎手の中から通算勝利数が多いジョッキーTOP5を紹介していきます。
順位 | 氏名 | 勝利数 | 騎乗数 | 勝率 | 重賞勝利数(G1勝利数) | 現役期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 武豊 | 4447勝 | 24240回 | 18.3% | 493勝(123勝) | 1987年~現役 |
2位 | 岡部幸雄 | 2943勝 | 18646回 | 15.8% | 131勝(32勝) | 1967年~2005年 |
3位 | 横山典弘 | 2924勝 | 21094回 | 13.9% | 216勝(33勝) | 1986年~現役 |
4位 | 福永祐一 | 2636勝 | 19497回 | 13.5% | 201勝(45勝) | 1996年~2023年 |
5位 | 蛯名正義 | 2541勝 | 21183回 | 12.0% | 161勝(31勝) | 1987年~2021年 |
通算勝利数1位は競馬を知らない方でも一度は耳にしたことがあるであろう武豊騎手。
54歳となった2023年も現役を続けており、通算勝利数は4447勝と2位以下を大きく突き放しています。
2位の岡部幸雄は日本競馬史上4頭目のクラシック3冠馬シンボリルドルフの主戦騎手として活躍した名手。
現役時代は武豊騎手とも熾烈なリーディング争いを繰り広げました。
続いて3位の横山典弘は祖父と父が元騎手の競馬一家に生まれた現役トップジョッキーの一人。
息子である横山和生・横山武史も騎手として活躍しており、史上初の親子3代同一G1制覇という偉業も達成しています。
4位福永祐一と5位蛯名正義は現役引退後に調教師に転身。
今後も日本競馬界に多くの名馬を誕生させてくれることでしょう。
今1番強い!JRA現役騎手勝率ランキングTOP5【2023年版】
続いては、「この騎手が乗る馬は予想に含めておけば間違いない!」といっても過言では無い、勝率が高い騎手TOP5をご紹介します。
今回は、ただ単にこれまでの通算勝率が高い順に発表していくというわけではなく、解体新書が独自の基準で勝率ランキングを作成しました。
ランキングの選考基準については以下の通り。
- 中央競馬での活躍経験がある
- 通算勝率が高い
- 重賞勝利数の中でもG1勝利数が多い
- 集計期間を2023年1月~8月までとする
中央競馬での勝利数が多いだけでも十分優秀な騎手といえます。
ただ、今回のランキングは、あくまで「今一番強い」騎手ランキング。
そこで、実力者の中でも、限られた選手しか出場できず競馬ファンからの注目度も高いG1レースでの勝利数も選考基準に加えました。
また、最強を決めるのに最もわかりやすい指標として「2023年度の勝率」をもとに順位付け。
これによって、最新の最強騎手が分かるランキングとなっています。
それでは第5位から順番に見ていきましょう!
第5位 「松山弘平」
- 生年月日:1990年3月1日(33歳)
- 出身:兵庫県
- 身長/体重:167cm/51kg
- 所属:栗東
- キャリア:15年目
- G1勝利数:8勝
- 重賞騎乗予定:9/2札幌2歳S(G3)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
72回 | 79回 | 69回 | 377回 | 597回 | 12.1% | 25.3% |
※2023年8月28日現在
5位には2022年に通算1,000勝を達成した松山弘平騎手がランクイン。
2023年シーズンの勝率は12.1%となっていました。
松山騎手といえば無敗の3冠牝馬デアリングタクトの主戦騎手としても有名でG1では通算8勝を挙げています。
私生活では2015年に元タレントのさとう里香さんと結婚。
その他、焼肉店のアンバサダーを務めるなど競馬以外での活動も注目を集めています。
第4位 「横山武史」
- 生年月日:1998年12月22日(24歳)
- 出身地:茨城県
- 身長/体重:164cm/45kg
- 所属:美浦
- キャリア:7年目
- G1勝利数:6勝
- 重賞騎乗予定:未定
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
84回 | 65回 | 70回 | 315回 | 534回 | 15.7% | 27.9% |
※2023年8月28日現在
4位は若手No.1ジョッキーとの呼び声が高い横山武史騎手。
2023年シーズンの勝率は15.7%となっていました。
横山武史騎手といえば2021年の年度代表馬であるエフフォーリアにデビュー戦から騎乗していることでも有名。
関東リーディングジョッキーと年間G1・5勝を史上最年少で達成しています。
まだ24歳という年齢を考えると、父・横山典弘を超える偉大なジョッキーとなることは間違いないでしょう。
第3位 「戸崎圭太」
- 生年月日:1980年7月8日(43歳)
- 出身地:栃木県
- 身長/体重:160cm/49kg
- 所属:美浦
- キャリア:中央・11年目/地方・
- G1勝利数:20勝
- 重賞騎乗予定:未定
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
80回 | 56回 | 46回 | 341回 | 523回 | 15.3% | 26.0% |
※2023年8月28日現在
3位は2023年8月に通算1400勝を達成した戸崎圭太騎手。
1998年のデビュー当初は大井競馬場所属騎手として主に地方競馬で活躍していましたが、2013年に3度目の挑戦で中央競馬騎手免許試験に合格して、中央競馬への移籍を果たしました。
G1などの大舞台では開催場所を問わず勝ち切ることが出来る勝負強さが特徴的。
また、競馬とは別に私生活では地域の剣道場の代表も努めているようで、3児の父としてプライベートと本業を両立する家族思いの父親の一面も持ち合わせています。
第2位 「C.ルメール」
- 生年月日:1979年5月20日(43歳)
- 出身国:フランス
- 身長/体重:163cm/53kg
- 所属:栗東
- キャリア:9年目(JRA)
- G1勝利数:62勝
- 重賞騎乗予定:9/2札幌2歳S(G3)・9/3新潟2歳S(G3)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
99回 | 67回 | 47回 | 198回 | 411回 | 24.1% | 40.4% |
※2023年8月28日現在
2位には言わずと知れた日本競馬界最強の外国人ジョッキーC.ルメール騎手がランクイン。
ギリギリまで脚を溜めて、最後の直線で一気に仕掛ける騎乗スタイルを得意としています。
2018年にはアーモンドアイとのコンビで年間G1・8勝、勝利数215という驚異的な記録を達成。
そんな圧倒的な成績からはもちろん、家族思いの優しい人柄で競馬ファンからの人気も高く、2022年からはアパレルブランド「CL by C.ルメール」を設立して競馬以外でもファンを楽しませてくれています。
第1位 「川田将雅」
- 生年月日:1985年10月15日(37歳)
- 出身:佐賀県
- 身長/体重:159cm/51kg
- 所属:栗東
- キャリア:20年目
- G1勝利数:37勝
- 重賞騎乗予定:未定
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
104回 | 55回 | 31回 | 134回 | 324回 | 32.1% | 49.1% |
※2023年8月28日現在
映えある1位は、日本競馬界のエースとの呼び声も高い川田将雅騎手。
端正なルックスから女性ファンも多く、「王子」というあだ名まで付けられています。
成績を見ても5年連続100勝以上、JRA最高勝率賞を3年連続で受賞するなど誰が見ても日本競馬界のエースといえる成績を収めていました。
今シーズンも好調を維持しており、2023年8月までの勝率は脅威の32.1%。
長い日本競馬の歴史の中で未だ誰も成し遂げたことの無い勝率3割を達成する日も近いかもしれませんね。
【番外編】次世代のスター候補!若手注目騎手をピックアップ
ここからは番外編ということで、勝率ランキングでは惜しくもランクインなりませんでしたが、日本競馬界を担う存在になるであろう注目の若手騎手を3名ピックアップしてみました。
川田将雅や横山武史に続く有望株ばかりですので、今のうちから注目しておいて損はないでしょう。
「坂井瑠星」
- 生年月日:1997年5月31日(26歳)
- 出身:東京都
- 身長/体重:170cm/48kg
- 所属:栗東
- キャリア:8年目
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 363回 | 324回 | 330回 | 3089回 | 4106回 | 8.8% | 16.7% |
2023年 | 69回 | 50回 | 50回 | 326回 | 495回 | 13.9% | 24.0% |
イケメンで有名な坂井瑠星騎手は父が元騎手で調教師の坂井英光、叔父の坂井薫人も元騎手という競馬一家で育ちました。
2017年からはオーストラリアで1年間の修行を行うなど、海外挑戦にも積極的。
騎手リーディングでも毎年順位を上げており、2023年8月の勝利数は8位となっています。
しかし、まだまだ荒削りな部分も多く、競馬ファンからは「馬は良いけど騎手が下手くそ」「G1では期待できない」など厳しい意見も多数。
ただ、同世代の騎手よりは過酷な環境に身を置き多くの経験値を持っているため、今後が楽しみな騎手であることは間違いないでしょう。
「岩田望来」
- 生年月日:2000年5月31日(23歳)
- 出身:兵庫県
- 身長/体重:161cm/52kg
- 所属:栗東
- キャリア:5年目
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 382回 | 350回 | 345回 | 2510回 | 3587回 | 10.6% | 20.4% |
2023年 | 78回 | 63回 | 58回 | 401回 | 600回 | 13.0% | 23.5% |
通算1760勝の岩田康誠を父に持つことで、デビュー時から注目を集めている岩田望来騎手。
競馬学校の同期には菅原明良、団野大成、斎藤新などがおり、黄金世代「花の35期」と称されています。
そんな有望株揃いの同期の中でも勝利数はダントツの382勝。
G1制覇こそ団野大成騎手に先を越されてしまいましたが、今シーズン中の初制覇も十分期待出来るでしょう。
「佐々木大輔」
- 生年月日:2003年11月24日(19歳)
- 出身:茨城
- 身長/体重:162cm/47kg
- 所属:美浦
- キャリア:2年目
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
累計 | 52回 | 40回 | 59回 | 616回 | 767回 | 6.8% | 12.0% |
2023年 | 43回 | 32回 | 45回 | 374回 | 494回 | 8.7% | 15.2% |
19歳という若さで函館リーディングのタイトルを獲得した佐々木大輔騎手。
同期には1年目から活躍した今村聖奈や角田大河などがいます。
函館リーディングを獲得したことで注目度も鰻登り。
関係者からは横山武史騎手が早い時期にブレイクした時と同じ雰囲気を感じると高い評価を受けています。
このままの勢いで行けば今シーズン中の重賞初制覇も期待出来るので注目しておきましょう。
勝率の高い騎手ランキングまとめ
ここまで、リーディングに関する基本情報や勝率の高い騎手をランキング形式で紹介してきました。
ランクインしている騎手は、競馬ファンであれば一度は耳にしたことがあるような名前ばかりだったのではないでしょうか。
近年の競馬では世代交代が激しさを増しているため、今回紹介した若手騎手の動向にも注目しておくと予想に役立てることが出来るでしょう。
今後も随時ランキングを更新していく予定ですのでブックマークに登録しておくことをオススメします!

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