オールカマー2024を徹底予想!過去の傾向から2024年の出走予定馬を一挙解説!
今回は、2024年9月22日に中山競馬場で行われるオールカマー(G2)についてポイントをまとめましたのでご紹介します。
少し先週の振り返りを。
ローズステークスは2番人気のクイーンズウォークが中団から差し切り優勝。クイーンステークス以来重賞2勝目を飾りました。2着は道中3番手だったチェレスタ、3着は大逃げをうったセキトバイーストが粘りました。1番人気のレガレイラはスタートはまずまずだったものの、二の足がつかず道中最後方からの競馬。レース自体のラップは平均ペースなものの、これは大逃げしたセキトバイーストのペースでの話で2番以下はスローペースでした。こんな中レガレイラ道中ポジションも上げず4コーナーではまだほぼ最後方、そこから唸るような末脚でラスト3F33.1の脚で前を追いましたが、やはりペースが遅く前をいく馬を捉えるまでには至らず、5着。トライアルレースだったので、ルメール騎手も腹をくくって最後方からの競馬に徹しましたが、本番ではこういう点も考慮して競馬をしてくるので、もっと前進してくるでしょうし、あの末脚を見るとやはりレガレイラのポテンシャルは高いと感じましたし、G1、2勝目はいずれ達成できるだろうと感じました。
馬券はというとレガレイラ軸だったため万事休す。
一番強い競馬はしたんですがねぇ。。一番強い馬が競馬を勝つわけではないということを改めて実感したレースでした。
気を取り直して今週も予想していきます。
本記事では、出走馬確定後に競馬予想20年筆者の独自予想とレース展望も公開します。
週末のメインレースの予想に悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
競馬予想家。『たんぷくの当たる無料競馬予想』管理人。 緻密なデータ分析と有力馬診断には定評があり、Twitterのフォロワーは21,000人を超える。 過去には8度のトリプル馬単の的中を記録し、現在はnetkeibaでもウマい馬券の予想家として活躍中。 Youtubeチャンネル『地方競馬予想「たんぷく」』やnoteでも予想を提供するなど幅広く活動している。 小学生の頃からダビスタにハマった、根っからの競馬好き。好きなコンビはグラスワンダーと的場均騎手。
オールカマーとは?開催概要とコースについて紹介
オールカマーは今年で70回を迎える中山競馬場で行われる3歳以上のの芝重賞(G2)レース。
※以下、オールカマーの競走条件と賞金の詳細です。
競争条件 | 賞金 |
---|---|
サラ系3歳以上 | 1着 6,700万円 |
JRA所属馬(未出走馬及び未勝利馬は除く) | 2着 2,700万円 |
地方競馬所属馬(2頭まで) | 3着 1,700万円 |
外国調教馬(優先出走) | 4着 1,000万円 |
勝ち馬の賞金は6,700万円。G2重賞の中で2番目タイの賞金の高さとなります。ちなみに一番高いのは札幌記念の7000万円となります。
オールカマーのコース特徴
オールカマーは、中山競馬場の芝コース、右外回り2,200mで行われます。
正面スタンド前の直線のポケットから少しゴール板寄りの位置からスタートとなります。
スタート直後に中山名物の急坂を上がり、さらにゴール板を過ぎてから緩やかに上り、1,2コーナー中間地点がこのコースでは頂上部分、あとは最後の直線の急坂までは基本下っていくコースとなります。
最後の直線の長さは310mと短く、中山競馬場の内回りコースは小回り、直線短いコースということでローカル競馬場に近いコース構成にはなりますが、1番の違いは最後の直線残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂で高低差は2.2メートル!最大勾配は2.24%となっており、JRA全10競馬場の中で場最大、JRAの競馬場で一番キツイ坂となります。
小回り直線が短い点を見ると逃げ馬に有利ですが、急坂を考えると脚を溜めていた馬が最後力を発揮しやすいというレースで、穴をあけるのは前にいった人気薄か、着狙いの無欲の追込み馬といったところでしょうか。
オールカマー2024の出走登録馬
ここからは2024年9月18日現在、オールカマーへの出走が予定されている馬と特徴をご紹介します。
馬名 | 脚質 | 血統(父・母) | 馬年齢 |
---|---|---|---|
アウスヴァール | 逃げ | ノヴェリスト カネツスペシャル | せん6歳 |
アルビージャ | 追込み | モーリス アロマティコ | 牡6歳 |
キラーアビリティ | 差し | ディープインパクト キラーグレイシス | 牡5歳 |
サリエラ | 先行 | ディープインパクト サロミナ | 牝5歳 |
サヴォーナ | 差し | キズナ テイケイラピッド | 牡4歳 |
ステラヴェローチェ | 先行 | バゴ オーマイベイビー | 牡6歳 |
ナイママ | 差し | ダノンバラード ニシノマドカ | 牡8歳 |
ニシノレヴナント | 差し | ネロ ニシノアモーレ | せん4歳 |
フェーングロッテン | 差し | ブラックタイド ピクシーホロウ | せん5歳 |
ミクソロジー | 差し | オルフェーヴル スターエンジェル | 牡5歳 |
ヤマニンサンパ | 追込み | ディープインパクト ヤマニンパピオネ | 牡6歳 |
ラーグルフ | 差し | モーリス アバンドーネ | 牡5歳 |
リカンカブール | 先行 | シルバーステート アンブラッセモワ | 牡5歳 |
レーベンスティール | 差し | リアルスティール トウカイライフ | 牡4歳 |
ロバートソンキー | 差し | ルーラーシップ トウカイメガミ | 牡7歳 |
サリエラ
前走は天皇賞春3番人気で12着。今まで長距離を使われてきました。中山競馬場は今回が初ですが、右回り自体は京都競馬場で経験しています。キレる上がりを使える馬なのでスローペースになったら位置取りが後ろ過ぎない限り力を発揮し、馬券圏内には食い込んできそうです。何より今回の出走メンバーでも重賞自体も未勝利ではありますが、実力自体は上位なのは間違い無いですし、過去に1回乗っている戸崎騎手が鞍上なのも心強いです。エリザベス女王杯で位置取りが後ろすぎたにも関わらずブレイディヴェーグに0.3秒差まで迫った力を見ても今回のメンバーで初重賞制覇は現実味があると思います。
ステラヴェローチェ
前走は札幌記念3着。2歳のデビュー時から活躍し、マイルの朝日杯フューチュリティステークス2着もあれば菊花賞4着(2着と同タイム)の成績と幅広い距離で活躍しています。ただ2歳時を除くと馬券圏内に入っているのは1800m〜2400mなのでやはり2000m前後がこの馬にとってベストの距離と言えると思います。2200mの成績も2戦1勝、2着1回とパーフェクト連対。前走に続き横山典弘騎手鞍上。鞍上も申し分なしです。2021年の神戸新聞杯ぶりの重賞勝利となるか注目です。この馬ももう6歳ですので、秋のG1戦線に向けてここを勝って弾みをつけたいですね。
ラーグルフ
前走は中山記念9着。今回は休み明け。この馬中山巧者の印象で、中山コースは2勝しており、そのうち1勝は中山金杯。G1のホープフルステークス3着。皐月賞も8着と着順は大負けのように見えますが、3着ドウデュースとは0.3秒差。昨年の中山記念もそのあと香港カップで2着になるヒシイグアスの2着。2走前で今回と同じ中山2200mのアメリカジョッキークラブカップも8着ではありますが、勝ち馬とは0.4秒差と負けて無いですし、この時は不良馬場で後方から追い込んできたこの馬にとっては展開的には厳しかったです。今回休み明けもあって人気がなさそうですが、穴馬として積極的に狙いたい1頭です。
オールカマーの過去の優勝馬一覧
次の表はオールカマーの過去10年の優勝馬の一覧になります。
開催数 | 馬名 | 枠 | 脚質 | 血統(父・母) |
---|---|---|---|---|
第69回 | ローシャムパーク | 7 | 先行 | ハービンジャー レネットグルーヴ |
第68回 | ジェラルディーナ | 2 | 先行 | モーリス ジェンティルドンナ |
第67回 | ウインマリリン | 1 | 先行 | スクリーンヒーロー コスモチェーロ |
第66回 | センテリュオ | 4 | 差し | ディープインパクト アドマイヤキラメキ |
第65回 | スティッフェリオ | 8 | 逃げ | ステイゴールド シリアスアティテュード |
第64回 | レイデオロ | 6 | 差し | キングカメハメハ ラドラーダ |
第63回 | ルージュバック | 3 | 先行 | マンハッタンカフェ ジンジャーパンチ |
第62回 | ゴールドアクター | 5 | 先行 | スクリーンヒーロー ヘイロンシン |
第61回 | ショウナンパンドラ | 2 | 差し | ディープインパクト キューティゴールド |
第60回 | マイネルラクリマ | 6 | 先行 | チーフベアハート ティアドロップス |
過去10年の結果を見ると1〜3番人気が1頭も馬券に絡まなかったレースは2022年の1度のみ。
1〜3番人気のうち2頭が馬券圏内に入ったのは6回。2桁人気が馬券に絡んだのは1回のみと比較的人気馬が強いレースとなっています。
1〜3番人気の馬を中心とした方がいいのは間違いないでしょうが、ポイントは1桁人気までの馬までで決まる可能性が高いレースとなるでしょう。
馬券の組み立て方的には1〜3番人気の馬は1〜2頭入れて、1桁人気の馬に流すのがセオリーでしょう。
それでは今年はどのようなレース結果が予想されるのか、データを分析して傾向を探っていきたいと思います。
血統的側面
オールカマー 血統別ランキング-2024年最新版- |
|
---|---|
RANK(回数) | 馬名 |
9回 |
|
2回 |
|
過去10年の血統を見てみると1番馬券に絡んでいる父はディープインパクトで9回。
次点はルーラーシップの2回となります。
ディープインパクト産駒は、キラーアビリティ、サリエラ、ヤマニンサンバ
ルーラシップ産駒は、ロバートソンキー
脚質的側面
過去10年の脚質別のデータを紹介します。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
先行 | 8.6% | 20.0% | 28.6% |
差し | 10.6% | 19.1% | 29.8% |
追込 | 2.4% | 4.9% | 7.3% |
一番複勝率が良いのは先行馬で複勝率28.6%。
馬券に絡んだ回数を見ると逃げ馬は2頭、先行馬は10頭、差し馬も14頭、追込み馬は3頭となっており、追込み馬、逃げ馬には厳しいレースとなっています。
極端な競馬をする馬はこのレースでは厳しいということでしょう。
枠順的側面
過去10年の枠順別データを紹介します。
枠 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 7.7% | 46.2% | 46.2% |
2枠 | 13.3% | 26.7% | 33.3% |
3枠 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
4枠 | 6.3% | 12.5% | 18.8% |
5枠 | 5.6% | 5.6% | 33.3% |
6枠 | 11.1% | 11.1% | 16.7% |
7枠 | 5.3% | 5.3% | 10.5% |
8枠 | 4.8% | 9.5% | 9.5% |
過去10年の枠順別データを見ると一番複勝率が高いのが1枠で46.2%。次点が2枠、5枠で33.3%となります。
馬券に絡んだ回数を見ると6回馬券に絡んでいる1枠、5枠がトップ。次が5回絡んでいる2枠となります。外枠の成績が悪く、7、8枠は過去10年でそれぞれ2回しか馬券に絡んでいません。
単勝オッズ的側面
過去10年の単勝人気別データを紹介します。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
2番人気 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 10.0% | 40.0% | 70.0% |
4番人気 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
6番人気 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
7番人気 | 0.0% | 0.0% | 30.0% |
8番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
9番人気 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
10番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
12番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
17番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
18番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の単勝人気別データですが、1番人気の複勝率は60%と1番人気にしては少し低いです。過去10年で1〜4番人気はの19頭馬券に絡んでおり、おしなベると毎年1〜4番人気の馬は2頭程度馬券に絡んでいる計算となります。
また基本的に人気馬が強い傾向で、10番人気以下の馬は全く馬券に絡んでおりません。もっと言えば9番人気が1回、8番人気が0回という馬券圏内データなので、人気別データだけ見ると馬券の組み立て方は1〜4番人気の馬を2頭+8番人気までの馬を買うというのがベターでしょう。
騎手的側面
ここからは、今年4月14日までの直近3年の中山芝2,200mの騎手成績を紹介します。
中山 2,200m 騎乗回数ランキング-2024年最新版- |
|
---|---|
RANK(勝率/連対率) | 騎手名 |
18.4%/31.6% |
|
12.9%/29.0% |
|
3.3%/3.3% |
|
※このコースの騎乗数が多い順上位3人を記載しています。
5回以上走った騎手で複勝率が高い騎手で見るとC.ルメール騎手が57.1%でトップ。次が M.デムーロ騎手で50.0%で続いて田辺裕信騎手が45.5%となっています。
この中で今回騎乗予定の騎手は、横山武史騎手(サヴォーナ)、戸崎圭太騎手(サリエラ)、菅原明良騎手(ミクソロジー)、C.ルメール騎手(レーベンスティール)、田辺裕信騎手(アウスヴァール)となります。
オールカマー2024出走馬確定(9月21日更新)
2024年9月22日に行われるオールカマーの出走馬と枠順が確定しました。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 連対率 |
---|---|---|---|
1 | サリエラ | 戸崎圭太 | 56% |
2 | ラーグルフ | 三浦皇成 | 40% |
3 | アウスヴァール | 田辺裕信 | 23% |
4 | レーベンスティール | C.ルメール | 67% |
5 | ステラヴェローチェ | 横山典弘 | 35% |
6 | アルビージャ | 嶋田純次 | 60% |
7 | ヤマニンサンパ | A.シュタルケ | 22% |
8 | ニシノレヴナント | 大野拓弥 | 38% |
9 | キラーアビリティ | 団野大成 | 33% |
10 | フェーングロッテン | 佐々木大輔 | 33% |
11 | サヴォーナ | 横山武史 | 47% |
12 | ロバートソンキー | 伊藤工真 | 46% |
13 | ナイママ | 丹内祐次 | 12% |
14 | リカンカブール | 津村明秀 | 50% |
15 | ミクソロジー | 菅原明良 | 60% |
15頭立てとなりました。中京競馬場の天気は土曜日はずっと曇りのようですが、日曜日に時折ちらっと雨が降りそうですが、降雨量の予想的にはそこまで降らないのと中山競馬場は水捌けが良いので良馬場で行われる可能性がかなり高いでしょう。
オールカマー2024の展望
ここからは、私なりオールカマーのレース考察を交えて予想を公開していきたいと思います。
まずは展開予想から。
出走馬の展開予想 | ||
---|---|---|
先団 | 中団 | 後方 |
③アウスヴァール ⑩フェーングロッテン ⑪サヴォーナ ⑭リカンカブール
| ①サリエラ ④レーベンスティール ⑤ステラヴェローチェ ⑥アルビージャ ⑧ニシノレヴナント ⑨キラーアビリティ ⑫ロバートソンキー ⑬ナイママ ⑮ミクソロジー
| ②ラーグルフ ⑦ヤマニンサンパ
|
逃げるのはアウスヴァールでしょう。逃げそうな馬はただ1頭で、先行馬も少なそうなのでペース的にも遅くなりそうです。オールカマーということで強い馬はこのレースを全力でくる訳でないし、折り合い重視、スローペースでレースが流れていきそうです。先週のローズステークスもセキトバイーストが逃げ粘ったことは記憶に新しいと思いますが、こういう前哨戦、トライアルレースでは人気薄の前残りというパターンが往々にしてあり得ます。思い切ってアウスヴァールが逃げた場合、馬券圏内もあると思っています。思い切った競馬をしない場合、折り合いがついた有力馬に差され人気通りの決着になるかなと思っています。
たんぷくの注目馬と買い目を限定公開!
最後に私が注目している馬をご紹介します。日曜日昼にはこちらで公開いたしますのでお楽しみに。
◎ 4 レーベンスティール
◯ 5 ステラヴェローチェ
▲1 サリエラ
△11 サヴォーナ
☆6 アルビージャ
予想日 | レース名 | グレード |
---|---|---|
9月22日(日) | オールカマー | G2 |
買い方 | ||
組み合わせ | ||
単勝 馬連 3連複 | ||
1着
2着
3着
|
オールカマー2024攻略まとめ
ここまで、2024年9月22日に行われるオールカマー(G2)に関する概要と過去のデータ、注目馬を紹介してきました。
G1馬はキラーアビリティ1頭のみの出走ですが、デビュー時から素質が評価されていた重賞2勝馬のレーベンスティールが1番人気になりそうです。重賞で善戦している馬も多いので、人気人気馬が強いレースではありますが、全然展開次第で伏兵も馬券圏内に食い込めるチャンスは多そうです。
詳しい情報とオールカマーの予想は枠順が確定次第追記していきます。
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