クラス分け【南関競馬】
目次
南関競馬のクラス分けについて
ここからは南関競馬(大井・浦和・船橋・川崎)のクラス分けについて解説していきます。
そもそも、クラス分けとはレースごとにクラスを導入することで実力の近い馬同士でレースを行い、すべての馬に勝つチャンスを与える重要な仕組みのこと。
普段中央競馬しか見ない方にとっては少し難解な制度となりますが、できるだけわかりやすく解説するのでぜひ最後までご覧ください!
まずはクラス分けの方法から見ていきましょう。
クラス分け方法
南関競馬では2023年シーズンのみ2歳馬が番組ポイント制に対し3歳馬以上は従来の番組賞金制を使い、2つの制度が混在する形となるのでそれぞれ紹介していきます。
なお、2024年1月1日から全馬の格付けは、番組ポイント制によって統一で実施されることになっています。
2歳馬番組ポイント制
番組ポイントとは、1着から5着までの着内ポイントの合計です。
原則として当該競馬の前々開催までに収得したポイントを算定し、失格や着順変更があった場合は変更後の着内ポイントで算定されます。
レースや着順ごとのポイントは下表を参考にしてください。
3歳馬以上の番組賞金制
番組賞金とは、1着から5着までの着内賞金の合計です。
原則として当該競馬の前々開催までに収得した賞金を算定し、失格や着順変更があった場合は、変更後の着内賞金で算定されます。
算定方法は下表を参考にしてください。
※換算の結果千円未満の端数がある場合は切り捨てる
クラス分け表と組分け
常に同じ能力を持つ競走馬同士が競い、迫力あるレースを提供するために作られたのが下記の表のクラス分けになります。
南関競馬ではA1からC3までの8クラスを格付け馬、基準を満たしていない馬を未格付け馬とした合計9クラスに分かれており、Aに近く数字が小さい方が強いクラスになります。
さらに、同一クラスの馬を1組・2組・3組・・・とグループ分けをすることを「組分け」と言います。
同じA2クラスでもA2の1組とA2の9組であれば1組のほうが実力が少し上になるということを覚えておきましょう。
レース名を例に出すと「A2七八九」となっていたら、A2クラスの7組から9組が参加するレースということになります。
主に馬齢や獲得賞金などを考慮して分けられ、同日に同クラス・同組でレースがある場合、レース名に(ア)(イ)などが付けられます。
年齢別クラス分け基準額と時期一覧
続いては競走馬のクラス分けの基準額と時期について見ていきます。
2歳
全馬見格付け馬(番組ポイント制にてクラス分け)。
3歳から8歳以上
3歳以上の格付け馬は上半期(1月~6月)と下半期(7月~12月)で格付けのクラス分けの基準額が変わってきます。
上半期と下半期の基準額をそれぞれ表にしたのでご覧ください。
上半期(1月~6月)・単位/万円
クラス\年齢 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
A1 | 2,600 | 3,300 | 4,200 | 5,000 | 5,600 | 6,000 |
A2 | 1,800 | 2,000 | 2,500 | 3,200 | 3,800 | 4,200 |
B1 | 1,300 | 1,500 | 1,900 | 2,300 | 2,800 | 3,100 |
B2 | 1,000 | 1,100 | 1,400 | 1,700 | 2,100 | 2,300 |
B3 | 600 | 700 | 1,000 | 1,300 | 1,700 | 1,900 |
C1 | 格付けナシ | 400 | 700 | 1,000 | 1,400 | 1,500 |
C2 | 格付けナシ | 200 | 400 | 700 | 1,100 | 1,200 |
C3 | 格付けナシ | 200未満 | 80以上400未満 | 160以上700未満 | 240以上1,100未満 | 240以上1,200未満 |
下半期(7月~12月)・単位/万円
クラス\年齢 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
A1 | 2,800 | 3,500 | 4,400 | 5,200 | 5,900 | 6,000 |
A2 | 2,000 | 2,200 | 2,700 | 3,400 | 4,100 | 4,200 |
B1 | 1,500 | 1,700 | 2,100 | 2,500 | 3,000 | 3,100 |
B2 | 1,100 | 1,200 | 1,500 | 1,800 | 2,200 | 2,300 |
B3 | 700 | 800 | 1,100 | 1,400 | 1,800 | 1,900 |
C1 | 400 | 500 | 800 | 1,100 | 1,400 | 1,500 |
C2 | 200 | 300 | 500 | 800 | 1,100 | 1,200 |
C3 | 格付けナシ | 20以上300未満 | 80以上500未満 | 160以上800未満 | 240以上1,100未満 | 240以上1,200未満 |
中央競馬がレースで1着(重賞では2着以内)となった時に出走したレースの競争条件によって賞金が加算される一方、南関競馬では1着から5着までに入着した馬に与えられる着内賞金の合計と馬齢によって分けられることになっています。
3・4歳馬クラス分け時期
3・4歳馬はクラス分け時期も決まっているため、下表を参考にしてください。
3歳馬は一定の賞金を獲得した時点で格付け馬となり、以降は4歳以上の馬とともに「一般競争」と呼ばれる通常の競争にも出走できますが、未競走馬が走ることの出来る「未格付け競争」は3歳馬競争と2歳競争しかありません。
昇級と降級について
昇給
勝利や入着により加算された賞金が上位級の基準金額になった場合は当日以降に番組賞金が算定される競争により昇級になります。
南関競馬には一度獲得した賞金を減額するルールはありません。
そのため、何歳であっても8歳以上のA1級基準額である6,000万円以上を獲得すれば、以降は降級もなく9歳の年までA1級にとどまることができます。
降級
南関競馬の各級の基準額は半年ごとに徐々に上がる仕組みです。
そのため、番組賞金が加算できずに基準額を下回ると1つ下の級に降級することになります。
南関競馬の降級は1月と7月の年2回で、各馬の馬齢と番組賞金によって降級の有無が異なり、8歳以上の馬は基準額が変わらないため降級はありません。
南関競馬クラス分けまとめ
ここまで紹介した南関競馬のクラス分けを簡単にまとめておきましょう。
- クラス分けにはポイント制と賞金制の2つ
- クラスはA1〜C3と未格付け馬の9クラスが存在
- 賞金制のクラス分けは馬齢によって基準額が異なる
- 中央競馬と違い基準額に満たない場合に降級がある
南関競馬のレース予想の際、出馬表を見る時に近走どのクラスで走っていたかは重要な情報となります。
ひと目でレースのクラスを理解することができれば、予想の参考になり勝率アップにも繋がるでしょう。
また、今回は南関競馬(大井・浦和・船橋・川崎)のクラス分けを説明してきましたが、地方競馬では競馬場によって異なるクラス分け方法が実施されています。
気になる方はそれぞれの競馬場の公式HPなどにクラス分け要項が掲載されていますので、確認してみるといいでしょう。
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