【有馬記念2025】重馬場・不良馬場時の展開と狙い目馬を完全解説

12月28日(日)に行われる有馬記念。
なんと2025年は、43年ぶりの重馬場となる可能性が出てきました!
重馬場となれば予想難易度は数倍にも膨れ上がりますが、一方で大荒れとなり高額払戻ゲットのチャンスとも言えます!
そこで、本記事では2025年有馬記念が重馬場となった場合に押さえておきたい特徴や注目すべき馬をまとめました。
重馬場・不良馬場でもしっかり結果を残したい方は、是非参考にしてみてください。
目次
有馬記念開催場の中山が重馬場になった場合の展開
まずは中山競馬場の芝2,500mが重馬場条件となった場合、どのようなレース展開となりやすいのか整理しておきましょう。
レース展開をイメージしやすいように、以下画像を使って説明していきます。

ざっくり理解したい方のために簡単にまとめると・・・
| 区間(①〜⑤) | 重馬場の展開 | ポイント |
|---|---|---|
| ①スタート直後 | すぐコーナーに入るため、序盤の位置取りで流れがほぼ決まる。 重馬場は加速が鈍く、後ろから挽回しにくい。 | 最初に悪い位置になると取り返しづらい。 差し馬でも早めに好位置を取りやすい。 |
| ②上り坂ゾーン | ペースが落ちても体力は削られる。 重馬場は「遅く走っても疲れる」ため、見た目以上に消耗が進む。 | 上り坂で余力を残せる馬が強い。 ここで手応えが怪しい馬は後半で踏ん張れない。 |
| ③下り坂ゾーン | 自然にスピードが上がり、仕掛けが早くなる。 重馬場は一度上がったペースが回復につながりにくい。 | 勝負どころが直線より前に来やすい。 早めに動けるタイプが有利。 |
| ④コーナー区間 | 外を回すほど不利。距離ロスに加え、重い馬場で脚の消耗が増える。 大外を回す追い上げは決まりにくい。 | 内〜中でロスなく運べる馬が残りやすい。 差しでも4角で射程圏にいないと届きにくい。 |
| ⑤急坂〜ゴール | 最後は「止まらない脚」が重要。 重馬場×急坂で脚が上がる馬が増え、粘った馬が勝つ。 | 一瞬の加速より、苦しくても伸び続ける馬が勝ちやすい。 先行〜好位差しが基本的に有利。 |
さらに詳しくそれぞれの区画でどのようなことが起こるのか説明していきます。
有馬記念中山競馬場区間①スタート直後:序盤の位置取りが普段より大事
有馬記念の中山芝2500mは、スタートしてすぐコーナーに入ります。
そして、重馬場になるとここでの位置取りがかなり重要で「後ろから外を回して挽回」が効きにくいのが最大の特徴。
そのため、序盤は以下のように騎手がポジションを取りに行く意識が強くなります。
ポジション取りの傾向
- 先行勢:無理に競り合わず「まず1列目確保」
- 差し勢:後方に下げすぎず「中団の前」取り
スタート直後に外に振られた馬や、後方に置かれた馬は、その後に挽回するために大きなエネルギーを使います。
結果として「重馬場になると序盤の隊列がそのまま最後まで影響する」展開が起きやすくなると覚えておきましょう。
【要チェック!】重馬場だとなぜ挽回しずらいのか
重馬場は脚を取られて加速が鈍いので、ここで外に弾かれると距離ロス(外を回って余計に長い距離を走る)+馬場抵抗が同時に増えて、後半の脚が残りにくくなる
有馬記念中山競馬場区間②上り坂ゾーン:ペースが落ち着きやすいが、スタミナは削られる

画像の②は「上り坂」区間。
重馬場だとここがかなりきつくなります。
人間で言うと登山をしているようなもの。
本来上り坂では、逃げ馬や先行馬がペースを落として息を入れたい場面になります。
しかし重馬場の場合、ペースを落としても体力の消耗は止まりません。ゆっくり走っても、馬場の抵抗で体力が削られます。
この区間で余力を残せる馬は、もともとパワーがあり、長い距離を走る体力もある馬。
逆に、上り坂の時点で手応えが怪しくなる馬は、後半の勝負どころで踏ん張れない可能性が高くなります。
【要チェック!】こんな馬は重馬場の坂にも強い!
稍重以上で走ったレースを複数確認し、4角時点で前にいて、そのまま粘れているなら「重い馬場でも脚が鈍らない馬」の可能性が高い。さらに阪神・中京のように坂があるコースで、終盤に失速していないかも確認しておこう
有馬記念中山競馬場区間③下り坂ゾーン:自然にスピードが上がる

③は下り坂です。
下り坂では馬が自然にスピードに乗ります。
良馬場なら、この流れで息を入れながら進むこともできますが・・・
重馬場だと、スピードに乗った分だけ体力が削られやすくなります!
重馬場の怖さは「加速に力を使うのに、減速しても回復しにくい」点。
下り坂でペースが上がると、一見ラクに進んでいるように見えて、実は体力の消耗が進むのです。
この結果、レースは後半直線での一瞬の勝負になりにくくなります。
早い段階で前との差が詰まり、直線の前に各馬が動き出して、ゴールまで長い時間脚を使い続ける展開となるでしょう。
【要チェック!】なぜ下り坂なのに体力を消耗するのか
重馬場の下り坂には以下のような特徴があるため、体力を常に削られる
・沈みやすいことで前へ進むための推進だけでなく、沈んだ分を引き抜く力が必要
・脚が地面に着いた瞬間の衝撃やブレーキが強くなり、無意識に姿勢を安定させる力が必要
・同じスピードでも常に抵抗があり、呼吸が整う前にまた次の負荷が来て休む暇がない
有馬記念中山競馬場区間④コーナー区間:外を回った馬から消える展開になりやすい

④のコーナーでは、重馬場の影響がはっきり出ます。
中山芝2500mはコーナーが多く、小回り。(カーブがきつく、外を回る距離が増えやすいコース形態)
重馬場では、外を回って距離が増えるだけでなく、地面が重いぶん、余計に脚を使います。
そのため、後ろから大外を回して追い上げるのは、決まる前に自分が苦しくなるケースがほとんどです。
そこで起きやすいのが、先行馬が早めに踏ん張り、好位の馬がそれに続き、後ろの馬が追いつけないまま直線に入る展開。
差し馬でも勝つことはありますが、それはコーナーまでに前との差を詰めて、射程圏に入っている差しです。
最後の直線は短い作りになっているので、その区間だけで差しを決めるのは厳しいでしょう。
有馬記念中山競馬場区間⑤急坂〜ゴール:最後は止まらない脚が勝つ

⑤は中山名物の急坂です。
坂を上る力に加えて、馬場の重さが足に乗るため、最後に一気に失速する馬が増えます。
ここで大切なのは、瞬間的に速い脚を出す能力よりも、苦しくなっても同じ脚を使い続ける能力。
重馬場の有馬は、直線で一度だけ鋭く伸びる馬より、ジワジワ疲れていっても止まらず伸びる馬が強くなります。
また、中山芝2500mはレース中に坂を複数回経験します。
序盤の段階で体力を削られていると、最後の急坂で踏ん張れません。
だからこそ重馬場では「序盤で無駄な力を使わず、コーナーでロスなく運び、最後まで止まらない馬」が勝ちやすいと言えるでしょう。
重馬場でも正確に好走する馬を見極めるコツ
上り坂や下り坂からくるスタミナの消費や、コーナーが多いゆえの位置取りの重要性など、良馬場とは違う様々な要因を考慮しなければならないことが分かりました。
要所要所で難しい状況があり、それを打開するためにはいかに上手く馬選びを行えるかが大切です。
一般的に言われているような注目馬を参考にするのもいいですが、より正確に馬を見極めるには優秀な予想元を使うのが今では当たり前。
競馬解体真書では常に様々な馬場状態別の予想元の的中率・回収率をまとめています。
その中でも特に重馬場×中山×重賞で実績を残しているTOP3の予想元を集計しました。
以下に結果をまとめたのでご覧ください。
| 参考元 | ジャンル | 戦績 | 的中率/回収率 |
|---|---|---|---|
| えーあいNEO | AI指数 | 6戦6勝0敗 +184,700円 | 100%/407% |
| 大当たり競馬 | 予想サイト | 12戦12勝0敗 +577,370円 | 100%/301% |
| 万馬券EXPO | AI活用サイト | 11戦9勝2敗 +92,300円 | 81%/292% |
どの予想元も有馬記念を当てるために間違いなく有用。
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有馬記念2025が重馬場になった場合の注目馬を分析
中山芝2500mが重馬場になると、レースは「瞬間的な力」より「持続力」が重要となってきます。
ここでは、出走予定馬の中から重馬場想定で注目したい馬を、血統・騎手・体重の3つの観点から徹底分析していきます!
まずは12月28日時点での出走予定表を御覧ください。
| 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 想定オッズ | 近走の脚質と形(位置取り・伸び方) | 体重差(前走-前々走) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アドマイヤテラ | 牡4 | 58.0 | 川田将雅 | 16.7 | 差し寄り(中団)→3〜4角で押し上げ →直線ジワ伸び | -2 |
| アラタ | 牡8 | 58.0 | 大野拓弥 | 153.7 | 先行(4番手) →4角3番手→粘って4着 | +12 |
| エキサイトバイオ | 牡3 | 56.0 | 荻野極 | 33.8 | 好位(4〜5番手) →勝負どころで前へ→直線も粘る | +8 |
| エルトンバローズ | 牡5 | 58.0 | 西村淳也 | 50.2 | 先行(2番手) →直線で甘くなるも掲示板付近 | +4 |
| コスモキュランダ | 牡4 | 58.0 | 横山武史 | 70.2 | 中団(6番手) →4角で前に取り付く→直線で失速 | +2 |
| サンライズジパング | 牡4 | 58.0 | 鮫島克駿 | 84.2 | 差し寄り(中団〜後方) →4角9番手→直線ジワ伸び | +17 |
| ジャスティンパレス | 牡6 | 58.0 | 団野大成 | 19.0 | 追込寄り(中団後方) →4角13番手→直線ジワ伸び | 0 |
| シュヴァリエローズ | 牡7 | 58.0 | 北村友一 | 188.3 | 追込(後方) →4角ほぼ最後方→直線も伸びきれず | -4 |
| シンエンペラー | 牡4 | 58.0 | 坂井瑠星 | 25.2 | 好位〜中団(4〜6番手) →4角6番手→直線ジワ伸び | 0 |
| タスティエーラ | 牡5 | 58.0 | 松山弘平 | 15.9 | 先行〜好位(前目) →4角6番手→直線もしぶとく伸びる | -6 |
| ダノンデサイル | 牡4 | 58.0 | 戸崎圭太 | 4.2 | 差し(中団) →4角9番手→直線しっかり伸びる | -8 |
| マイネルエンペラー | 牡5 | 58.0 | 丹内祐次 | 45.9 | 先行(2番手) →4角先頭→粘り込み | 0 |
| ミステリーウェイ | セ7 | 58.0 | 松本大輝 | 58.9 | 逃げ(1番手) →マイペース→4角先頭→押し切り | -2 |
| ミュージアムマイル | 牡3 | 56.0 | C.デムーロ | 4.9 | 差し(中団) →直線で鋭く伸びる | 0 |
| メイショウタバル | 牡4 | 58.0 | 武豊 | 8.1 | 逃げ(1番手) →直線で捕まり失速 | +4 |
| レガレイラ | 牝4 | 56.0 | C.ルメール | 5.0 | 中団後方→4角8番手→差し切り | +8 |
それでは細かく分析していきます。
有馬記念重馬場時の【血統分析】
重馬場で強い血統の共通点はシンプル。
パワーとスタミナです。
この条件でまず押さえたいのがメイショウタバル。
父ゴールドシップ×母父フレンチデピュティの形で、ゴールドシップは体力・持久力が特徴であり、中山での適正も◎。
重馬場での急坂がきつくなるほど、このような「削られても残る」血統が活きてきます。
人気どころで言うと、ダノンデサイルが父エピファネイアで、母父はコングラッツ。
この血統は「直線一瞬の加速」より「長く脚を使う」形が合いやすく、重馬場有馬での後半の下り坂からラストの急坂の持久戦において好走することが期待できます。
以下に血統分析で好走しそうな馬をまとめてみました。
| 出走馬 | 父・母 | 前世代 | 血統特徴 |
|---|---|---|---|
| レガレイラ | スワーヴリチャード | ハーツクライ | ・スピードの押し切りより「持続力+パワー」で押し上げる型 ・道悪になるほどトップスピード勝負が鈍りやすい分、 ジワジワ伸びる脚が活きやすい。 |
| ピラミマ | |||
| ロカ | ハービンジャー | ||
| ランスエッジ | |||
| メイショウタバル | ゴールドシップ | ステイゴールド | ・パワーとスタミナが武器で、渋った馬場でも止まりにくい。 ・ステイゴールド系らしく、タフな条件で粘り、ロングスパートに向きやすい。 |
| ポイントフラッグ | |||
| メイショウツバクロ | フレンチデピュティ | ||
| ダンシングハピネス | |||
| ダノンデサイル | エピファネイア | シンボリクリスエス | ・道悪でも脚を取られにくく、体力勝負に持ち込める |
| シーザリオ | |||
| トップデサイル | Congrats | ||
| Sequoia Queen |
有馬記念重馬場時の【騎手分析】
重馬場の中山2500mで、騎手がやるべき仕事は以下の通り。
- スタート直後に内のポジションを取る
- 上り坂で無駄に脚を使わない
- 下り坂で流れを切らさない
- コーナーで外を回さない
- 急坂に脚を残して最後まで走り切る
この条件で評価を上げたいのは、まず武豊×メイショウタバル。
メイショウタバルのような逃げ馬は重馬場だと後ろが動きにくくなりやすく、スタートで主導権を取れれば、自分のリズムを保ったまま最後の急坂へ入れます。
次にルメール×レガレイラ。
後方脚質でも、下り坂で早めに動いてコーナーで外を回しすぎない判断ができれば、重馬場でもその力を発揮してくれるでしょう。
最後に、戸崎圭×ダノンデサイル。
中山2500の重馬場は「直線で外に出して伸びる」より、「3角から位置を取りに行き、4角で勝負圏に入る」ほうが成功率が上がります。
戸崎騎手は、このような早めに動く判断とロスを減らす運びが得意なので、好走に期待できます。
有馬記念重馬場時の【体重分析】
ここで見る体重は、表にある「前走−前々走の増減」です。
重馬場は体力を使うので、増減が大きい馬はシンプルに不安。
増えすぎは動きが重くなりやすく、減りすぎはパワーが落ちて最後の急坂で止まりやすいでしょう。
今回のメンバーだと、以下サンライズアース(+12kg)は重馬場の消耗戦で明確に不利になりやすい増え方をしているといえます。
逆に狙い目は以下のような増減が小さい馬。
- サンライズジパング(0kg)
- ジャスティンパレス(0kg)
- アドマイヤテラ(-2kg)
これらの馬は状態が読みやすく、重馬場の消耗戦で急に崩れにくいでしょう。
【結論】有馬記念重馬場時はこの馬が狙い目!
最後にここまで分析した内容から、今年の有馬記念の注目馬をまとめていきます。
重馬場の中山2500mは、スタートで位置を取り、下り坂あたりから早めに動けて、最後の急坂で止まらない馬が狙い目。
この条件にいちばん素直に当てはまるのはメイショウタバルです。
相手の軸として安定しやすいのはダノンデサイル、タスティエーラ、そしてシンエンペラーの3頭。
いずれもも好位〜中団から押し上げて伸びるイメージが持てるので、重馬場でもブレにくいでしょう。
つまり今年の有馬記念が重馬場になった場合、狙い目の馬は・・・

有馬記念重馬場時狙い目の馬
- メイショウタバル
- ダノンデサイル
- タスティエーラ
- シンエンペラー
こちらの4頭です!
一方、レガレイラ、ミュージアムマイルのような追込みタイプも注目ではありまが、重馬場ではこのような直線で抜くタイプは人気でも注意しましょう。
有馬記念2025攻略に役立つおすすめ記事
有馬記念は一年の内で最も注目されるレース。
しかし、予想は困難で、重馬場となればなおさら。
そんな中で勝利を手にするためには、情報が命です。
質の高い情報をどれだけ得られるかが鍵となります。
そこで、こちらでは有馬記念攻略に役立つ記事をまとめました。
是非併せて御覧ください。
有馬記念重馬場時の展開や狙い目馬まとめ
本記事では有馬記念が重馬場条件となった場合のレース運びや狙い目の馬をまとめてきました。
まとめると以下の通りです。
本記事のポイント
- 有馬記念の重馬場は持久力勝負
- 中山芝2500mは序盤の位置取りが勝敗に直結する
- 重馬場で狙いやすいのは「先行〜好位差し」
- 血統はパワー型・スタミナ型を評価する
- 馬体重の増減は「極端」を避けるのが基本
- 午前の芝レースを見て、内有利・外有利と展開の傾向を固めると読み違いが減る
是非参考にしてみてください。

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