コラム

2016.6.20

アジアで今、勢いのあるメディアとは?

What’s driving media in Asia right now?

AOL International代表のGraham Moyseyはアジアにおけるモバイルと動画の急激な成長と、なぜ広告主はメディア消費に関し消費者を優先に考える必要があるのかについて語る

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2020年までに20億人までオーディエンスを増やそうとしている企業として、当社CEO Tim Armstrongによって何度も語られてきた目標を達成するため、AOLは継続的に現在行っているすべてをグローバルなビジネスに成長させようとしている。

その責任の一端は個人的に私にも関わってくる。インターナショナルの代表として、私は21のグローバルマーケットにおけるAOLのオペレーションを統括し、少なくとも一年に一度は一つ一つを訪問するようにしている。直近で、私は東京とシンガポールに訪問し、帰ってきたばかりだが、ちょうどAOLは今月行われた初めてのAd Week Asiaにスポンサー参加をした。この訪問に刺激を受け、私はメディア産業においてどうしてアジアがそれほど重要な場所かを皆に共有する時間を取りたいと思う。

モバイル、動画による成長

アジアパシフィックのデジタル広告市場は巨大で盛り上がりを見せており、eMarketerの最近のDigital Ad Spending Asia-Pacificレポートによると来年800億ドルを超えると予想されている。これは西欧諸国、カナダ、ラテンアメリカ諸国を合わせた数の2倍の大きさになっており、世界全体のデジタル広告の40%となっている。驚くべきことにこれは一年で20%の伸び率を記録しており、世界で最も急速に伸びている地域である。

この成長の要因は何だろうか?アジアパシフィック地域は40億人の人口を抱えており、これは世界の人口の半分以上に当たる。現在、アジアの三分の一がアクティブなインターネットユーザであるが、この数は日々増えている

二つの要因がこのデジタル革命を牽引しており、この革命はもしかすると大きさという意味でも、成長という意味でもイノベーションという意味でも、世界で最も巨大なデジタル革命かもしれない。その二つの要因とはモバイルとビデオだ。

特にモバイルはこの成長において不可欠であり、これは驚くべきことではないだろう。多くの人にとってモバイルはインターネットへの最初の入り口であり、アジアパシフィック地域では他の地域よりもかなり早い速度でより大きく成長し続けているということを私は確信している。Ericsson's Mobile Connection Growth 2013-2019レポートによるとアジアパシフィック地域には38億台ものインターネットへの接続があり、この数は毎年急速に増えている。中国では、モバイルに費やされる時間はデスクトップのそれをすでに超えている。巨大で価値の高い消費者ユーザーの供給がそこにあるのに疑いの余地はない。

同時に、動画も伸びてきている。アジアでは検索クエリの数の3倍の動画が見られている。(INternetLiveStats Q1, 2015)これは動画が平均15秒を要し検索クエリは1秒しか要さないことを考えると驚異的なことだ。

実際、私たちの最近の東南アジアの動画産業に関する考察レポートはこの地域がモバイル動画の利用において急激な成長を迎えていることを見つけている。2015年、パブリッシャーの大部分が動画の売り上げが伸びたと語っており、4分の1以上が25%以上売り上げが伸びたと語っている。しかし方法論としては幾つかの困難に面している。バイヤーがデモグラフィックなターゲティングや、クロスデバイスなキャンペーン、帰属性を示しており、これらがモバイル広告の抱える困難となった。

アジアで消費者第一主義を考える

今日の消費者第一の世界では、マーケティング予算を一つの戦略に注ぎ込むのは十分ではない。適切であるためには、広告主は自分たちのポートフォリオの多様性を保つ必要があり、複数のメディア、コンテンツ、戦略を含むべきである。アジアでは、広告主がモバイルと動画に集中すべきと消費者から教わっているのだ。

これはアジアの様々な地域の消費者の生活の繋がりを強めており、その中心にはモバイルがある。これにより広告主は自分たちのユーザへより総合的な視点を持ち始めている。これは私たちがもうあらかじめ決まったオーディエンス枠を買い消費者をターゲットするのではなく、全てのオーディエンスが完全にオーダーメイドになるということを意味する。動画とモバイルは、多くの時間が家の外で費やされる、忙しいアジア都市圏のユーザにとって完璧な組み合わせといえよう。

アジアのメディアの未来が今後我々をどこに連れて行ってくれるのか、楽しみで仕方がない。ただ一つ確実にわかっていることは、その未来を形作るのが40億人の消費者たちだということだ。


UK M and M Global掲載原文 ※英語記事
[ What’s driving media in Asia right now? ]

《ご注意》
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